だいだらぼっちは、必要最低限の動きで風船割りのように次から次へとソーラーパネルを割っていった。
田んぼはゲームセンターのじゃねーんだぞ。
{{百目}}
九久津の目の周りに変化が。
だいだらぼっちのなにかを確認しているのか。
「だいだらぼっち。ソーラーパネルをいくら壊しても、かつての自然は戻ってこない」
{{混成召喚}}≒{{ゴーレム}}+{{ぬりかべ}}+{{一反もめん}}
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縦回転のソーラーパネルを連続で上空に投げていく、だいだらぼっちに対して九久津は、社さんとエネミーを守護るための盾を空に召喚した。
おお、なんか衛星みたいだ。
やっぱりだいだらぼっちは自然を破壊する人間を憎んでるってことなのか?
{{千里眼}}
寄白さんも十字架のイヤリングを目に当てた。
寄白さんと九久津は、俺の顔を挟んで目を合わせると、ふたり同時にうなずいた。
なんだ?
「沙田」
九久津が俺の耳元で呼びかけた。
俺は無言のまま首を傾ける。
「だいだらぼっちの鎖骨あたりを見てみろ」
え、あ、ああ、あの水溜まりね。
「あそこに溜まっているが、自然を破壊する者へのだいだらぼっちの怒りのバロメーターだ。水の濁りで判断できる」
だ、だとすると、あれパッ見だけど大雨のあとの川ぐらい濁ってるな。
お怒りですね。
寄白さんと九久津はそれを確認してたのか。
「あの濁り具合だともうなにを言っても無駄だ」
だいだらぼっちにも同情の余地はあるけど、俺たちだってこのままやられるわけにはいかないんだよ。
「俺たちはアヤカシを退治する生殺与奪が与えられている。だいだらぼっちならときに自然神として共存を選ぶ道もあった。山、田畑や海川へ自然に対する神事をおこなうことが共存条件だったり。ところが今はどうだ、人の都合でそれを反故にする。神事そのものの軽視」
俺が転校してきてから結構思ってきたこと、アヤカシ側が悪じゃないってことも多いんだよな。
「もし、このだいだらぼっちが単純な破壊を望まない個体なら、俺たちが頭を下げて引き下がってもらうことも考えた。アヤカシだからってなんでもかんでも戦う理由もない。ざーちゃんだって、もう何百年も自由に行動してるだろ?」
座敷童のざーちゃん。
そうだよな、排他的固有種ってアヤカシだけど、誰もざーちゃんのことを退治しようなんて考えにはならない。
見た目だけでも、ただの子どもだからな。
それどころか、悲しい過去から生まれたアヤカシなのに人に幸福を与えようとする。
「さだわらし。だいだらぼっちの本体も姿を現した。そしてあの水の濁り。退治するしかない。それが私と九久津が出した判定だ」
空を舞うソーラーパネルと九久津が召喚した盾との衝突がつづく。
盾にぶつかって砕けるソーラーパネルや、その場で落下するソーラーパネル様々だ。
でも、それは一瞬のできごとだった。
!?
俺たちの視線が、そう上空に向いていたわずかな隙。