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第25話 披瀝(ひれき)
俺がつい一ヶ月前まで在籍していた「六角第三高校」俺は今その屋上にいる。 昨日校長にいわれたから、さっそく放課…
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第24話 上級アヤカシ 鵺(ぬえ)
林の中を駆けてきた繰と九久津毬緒の兄|九久津堂流《くぐつどーる》。 九久津堂流もまた九久津に似た美男子だった。…
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第23話 チート
逢魔おうまが時、繰は校門に寄りかかりながら沙田のいなくなったバス停を感慨深くながめていた。 ただ、そこに疲労…
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第22話 六角第三高校への帰還
「九久津くん。あとは私が話すわ」 アスファルトを弾く音の中から柑橘系の匂いと女の人の声がした。 「繰さん」…
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第21話 七不思議の存在理由
「へ~じっさいはこんな造りだったのか。それで四階を隠す理由は?」 「四階はアヤカシの溜まり場になりやすいから…
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第20話 三階建て校舎の四階フロア
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 『外から眺めた場合』 ■■■■■■■■■■■…
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第19話 ポテンシャル
俺はあの怪奇体験をしたあと、いったん二年B組にーびーの教室に戻り帰り支度をして生徒玄関から出た。 いまだにな…
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第18話 そしてふたりは出逢った
沙田雅の転入・初日。 インデックスの浮き出た壁時計が示している時刻は早朝の六時二十五分。 寄白は姉、繰のい…
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第17話 兆候
九久津は繰たちが校舎の一階へ降りていくのを見届けたあと、参謀のように寄白の傍へと歩み寄っていった。 「美…
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第16話 隷属(れいぞく)
「社会人だから。服装は自由なのよ」 その話題はすこし前に終わったはずなのに、校長は返さなくてもいい答えを寄白…