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第343話 大規模生態系破壊(エコサイド)
しーんと静まり返った山のなかで妖精の羽音だけが響いている。 矢を放ったクロスボウはフード付きの黒いローブの…
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第342話 レッドリスト ―唐傘お化け―
六角市を囲むように聳えている守護山、その南東部、深い木々のなかで――カンカンとひとつ歯の下駄の跫音おとがする。…
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第341話 六角市南部の不可侵領域
戸村伊万里は通話を終えてから部屋の窓辺に立ち六角駅前を眺めていた。 ロータリーの中をさまざまな車が走っている…
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第340話 異物混入(コンタミネーション)
「寄白さん。ちょっとご相談がありまして」 社禊やしろみそぎは受話器片手にゴクリと唾を飲んだ。 『社宮司ど…
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第339話 絵馬
『六角市の教育委員会にも官房機密費が投入されてるわね。六角市は対アヤカシとして重要な街だからだろうね。近畿地…
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第338話 純米大吟醸酒(じゅんまいだいぎんぞうしゅ)
部屋にひとりになった社禊やしろみそぎは真新しい筆を懐に忍ばせると神棚の下まで歩いていった。 金色の板の上に…
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第337話 社禊(やしろみそぎ)
「お父さんいる?」 社は抑揚なく障子ごしから声をかけた。 部屋の奥で人影が大きく揺れている。 「ああ、い…
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第336話 呼び水
戸村伊万里はスマホを耳に当てながら2in1の液晶画面のなかを泳ぐ数字とアルファベットを目で追っていた。 とき…
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第335話 里帰り
「バイブス弱ぇーアル」 「どういうこと?」 「雛。うちの足見てみるアル」 「えっ? なに?」 「こ…
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第334話 キラリメガネ
「雛。次にうちが何味のパフェの食べたいかを当ててみるアル?」 「それって電子共有ノートでみんなに訊いてたので…