-
第163話 新約死海写本「七つの大罪」
「でも……外務省はすでにかなりの数の新約死海写本を手に入れてると聞きます……」 部下は自分の予想していたこと…
-
第162話 終末時計
「修文の世界と平成の世界が重なった。正確には交通したってことですね?」 「ああ。そのとおり。修文の世界では…
-
第161話 平成(へいせい)・修文(しゅうぶん)・正化(せいか)/H・S・S
「どうした?」 「現状報告です」 「そうか。それで?」 「そのご空飛ぶ刀を目撃したという追加情報はありま…
-
第160話 思案
バシリスク退治の正式判定から七日後(九久津がバシリスクと戦って十日後)。 近衛は柱ヤキンを使用して以来、六…
-
第159話 姉妹
「私もそのときのことはなんとなく覚えてるよ。お姉辛そうにしてたなって」 「あの日の私を救うとしたら望みはた…
-
第158話 痛みを背負う者
その声のあとすぐに社長室のドアの前で人の息づかいが聞こえた。 繰はもうすでに誰が訪ねてきたのかをはっきりと理…
-
第157話 朗報×悲報×吉報×凶報
繰はヤヌダークとの話を終え差し迫った株主総会用の資料に目を通している。 (ヤヌとの話からすこし頭の中を切り…
-
第156話 蛇の巨魁(きょかい)
『あっ。ごめん。ちょっと電波が』 ヤヌダークはようやく我に返ってありきたりな返事をした。 「そ、そう。ヤヌ…
-
第155話 ルビンの壺 ―錯視―
『ヨルムンガンド』 「ヨルムンガンド? じゃあそのとき同系種の上級アヤカシ三体が同じ時期にゴビ砂漠に集合し…
-
第154話 天才の足跡
「ええ。堂流がモンゴルに飛ばしたのよ」 『九久津堂流が? どんな方法を使って』 「排斥召喚はいせきしょう…