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第143話 あの日診た患者
只野先生はそういって「忌具辞典」をパタンと閉じると机の横にあるラックに両手を伸ばした。 ラックの上に置かれ…
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第142話 発症
「そう。じゃあしばらく様子を見ようか?」 「はい」 「じゃあ点眼薬で赤い涙を透明に変えるものを処方だ…
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第141話 カルテ:病名 【啓示する涙(クリストファー・ラルム)】
「そうですよね。魔障専門医ってだけでもすごく難しい勉強をしてきた人なのに」 「僕もそう思うよ。魔障専門医に…
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第140話 救偉人の医師
エネミーの眠気もすっかり飛んでいったようだ。 ずっと座ってるのもなんなんで俺もエネミーその辺をうろうろする。…
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第139話 シミュラクラ
診察室の近くにいくと今度は四人掛けソファーが単体で二セット置かれていてた。 俺とエネミーはその薄緑のソファ…
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第138話 魔障専門看護師
ワンシーズンで活動休止中のアスって娘が処置室に運ばれていってから、約十分ほどが経過たった。 ようやく慌ただ…
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第137話 idol ―膨満― 魔障 【病み憑き】
思ったよりも待ち時間が長くて、俺はいまだに待機中。 なんかふつうの病院みたいだ。 病院ってあんまり患者がい…
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第136話 待ち時間
俺は問診が終わってまた待合ロビーに戻った。 さっき院内にくる前に社さんに聞いた病院のことを思い出す。 この…
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第135話 聴取
院内にある小会議室は小さな部屋でありながらも防音設備が施され整理整頓されていた。 「さあ、師長どうぞ座ってく…
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第134話 国立六角病院
社さんとの話しを終えて、俺はさっそく国立六角病院の院内へと向かう。 エレベーター横のにある施設案内図を見ると…