【公式】異能者たちの苦悩-連載小説-

　五体の泥田坊たちが右の腕が二本あって左の腕が一本の一つ目泥田坊の周りを囲むように集まりはじめた。 　やっぱり…

右の腕が二本あって左の腕が一本の一つ目泥田坊の長い舌が波状にうねっている。 　右上の一本目の手の手のひらにはす…

　三つ目の泥田坊の頭は俺からずっと遠くのほうで細い長い直方体の光とともに消えた。 　それでもあそこは田んぼの中…

寄白さんの言っていた戦闘フィールドのことを改めて考えなおす。 　亜空間の中だと疑似空間だから広く使えるけど、現…

溶けた蝋燭のような人の形をした泥が田んぼのなかに立っている。 　まるで泥でできた生物いきものだ。 　 　しかも…

己己己己いえしきはしゃがみながらとY-LABの駐車場の脇に咲いていた花に触れた。 　まるで葡萄の房が地面から伸…

　道路工事をしてるときのヘルメットをかぶった作業着の交通整理の人じゃなく生地にシワひとつないグレーのスーツを着…

スマホの電波と同じようにあのふたりの配信もさらに途切れ途切れになっていった。 　それも当たり前か。 　ふたりの…

バスに乗るでもなく電車に乗るでもなく、まさかの『Y－交通』のタクシーで移動中。 　まあ、このタクシーってのも寄…

――六角市　南町の南南東に位置する守護山の一画。　 　 　レッドリストの保護区域からひと山を挟んだ場所でフード…