【公式】異能者たちの苦悩-連載小説-

　「ええ。私でもその中のいくつかは耳にしたことはあります」 　「そうですか。そして今この世界の地軸にはロンギヌ…

　繰は息を飲みながら思った。 　余計な一言で彼女の魔障専門看護師としてのプライドを傷つけてしまった、と。 　そ…

　――すみません寄白校長。日中は失礼な態度で。あのFAXを送ったのは部下なもので。 　とはいえ今の私にはなんの…

――ピッ。 　「はい。ありがとうございます」 　九久津はスマホで支払いを済ませた。 　「袋はいらないんで、この…

　周りは縦長のスマホを横に傾けた人たちでいっぱいだ。 　――カシャ、カシャ。っと音がする。 　パフェそのものを…

　エネミーはそういって戯おどけたあとにエネミーも手前にあったもうひとつのメニュー表をとってパフェを選びはじめた…

今、この瞬間だけは休戦日みたいなものだ。 　誰が決めたわけでもないけど俺らが勝手にそう決めた。 　せっかくの機…

　エネミーは小走りしてきたからなのか暑そうにしている。 　額の汗を手で拭い脱いだブレザーを小脇に抱えると器用に…

　でもあんなものをぽんと買える人もたしかに世の中にはいる。 　俺はそれからもしばらくミニカーのコースのようなロ…

　ただの体感だけど五時間目の授業が終わってから六時間目の授業が終わるまでは意外に早かった。　 　日曜日を目前も…