【公式】異能者たちの苦悩-連載小説-

逢魔おうまが時、繰は校門に寄りかかりながら沙田のいなくなったバス停を感慨深くながめていた。 　ただ、そこに疲労…

「九久津くん。あとは私が話すわ」 　アスファルトを弾く音の中から柑橘系の匂いと女の人の声がした。 　「繰さん」…

「へ～じっさいはこんな造りだったのか。それで四階を隠す理由は？」 　「四階はアヤカシの溜まり場になりやすいから…

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ 『外から眺めた場合』 ■■■■■■■■■■■…

俺はあの怪奇体験をしたあと、いったん二年B組にーびーの教室に戻り帰り支度をして生徒玄関から出た。 　いまだにな…

沙田雅の転入・初日。 　インデックスの浮き出た壁時計が示している時刻は早朝の六時二十五分。 　寄白は姉、繰のい…

九久津は繰たちが校舎の一階へ降りていくのを見届けたあと、参謀のように寄白の傍へと歩み寄っていった。 　 　「美…

「社会人だから。服装は自由なのよ」 　その話題はすこし前に終わったはずなのに、校長は返さなくてもいい答えを寄白…

俺には振り向いてはいけないそんな思いがあった。 　それでもどんどんどんどん足音が近づいてくる。 　その音はもう…

だが、しかしこの寄白さんの豹変ぶりはなんなんだ？　寄白さんがあんなふうに変わってしまったのは寄白さんのいう、こ…