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第174話 登校
寝起きでそっこー洗面台にいって鏡の前であっかんべーをする。 すこし暗い……よ、よく見えん。 照明のスイッ…
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第173話 門番(ゲートキーパー)
――ギギギギ。カラカラカラカラ。ギギギギ。カラカラカラカラ。ギギギギ。カラカラカラカラ。ギギギギ。カラカラカラ…
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第172話 国家
「なるほどそういうことじゃったか? ある種獅身女との戦闘いま起こったようなことがモンゴルとヨーロッパでも起こ…
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第171話 上級アヤカシの出現率
「お手を煩わせてしまい申し訳ありません」 ボナパルテは恭うやうやしく升に歩み寄って一礼した。 升はまるで日…
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第170話 滅怪(めっかい)
獅身女の額に蜘蛛の巣状の亀裂が走り、ひびは頬まで延々と連なっていった。 顔の六割はまるで毛細血管が浮き出た…
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第169話 なぞなぞ
升は消えるようにふわっとボナパルテから踵を返した。 草履ぞうりと地面の摩擦音を殺して淡々と歩く。 夜道に…
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第168話 上級アヤカシ 獅身女(スフィンクス)
日本の地をぎしぎしと踏みしめて歩く者がいた。 その人物の鋭い目つきには空気さえ近づくことを遠慮しているようだ…
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第167話 仮面の男たち
ヤヌダークはロベスとの距離をとった。 だがロベスは影のようにその間合いにぴったりとついてくる。 ヤヌダー…
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第166話 証言者
そのときピエトロが脇に抱えていたタブレットから――ピーン。と電子音が鳴った。 「……なんだろう?」 液…
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第165話 隠蔽~消えた魔鏡 【ディオ・スペッキオ】~
一条がジーランディアに上陸する一時間前。 「一条さん、あと一時間弱です」 ピエトロは船内で物思いにふけ…