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第190話 すれ違う想い
――ピッ。 「はい。ありがとうございます」 九久津はスマホで支払いを済ませた。 「袋はいらないんで、この…
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第189話 ふつうの女子高生
周りは縦長のスマホを横に傾けた人たちでいっぱいだ。 ――カシャ、カシャ。っと音がする。 パフェそのものを…
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第188話 スイーツパーラー
エネミーはそういって戯おどけたあとにエネミーも手前にあったもうひとつのメニュー表をとってパフェを選びはじめた…
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第187話 能力【ドール・マニュピレーター】
今、この瞬間だけは休戦日みたいなものだ。 誰が決めたわけでもないけど俺らが勝手にそう決めた。 せっかくの機…
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第186話 ポンコツなふたり
エネミーは小走りしてきたからなのか暑そうにしている。 額の汗を手で拭い脱いだブレザーを小脇に抱えると器用に…
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第185話 にぎわう街
でもあんなものをぽんと買える人もたしかに世の中にはいる。 俺はそれからもしばらくミニカーのコースのようなロ…
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第184話 「黒い会社」と「白い会社」
ただの体感だけど五時間目の授業が終わってから六時間目の授業が終わるまでは意外に早かった。 日曜日を目前も…
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第183話 透明な涙
「ねえ、沙田くん。今朝、美子と沙田くんが教室に戻ったあとにしばらくしてから升教育委員長経由でやんわりと注意を…
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第182話 「知っていること」と「知っていていいこと」
なんとなく空気も重いから仕切り直しってわけじゃないけどアイドルの話からはじめてみよう。 受話器越しにもワンシ…
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第181話 六角第三高校校長 佐伯金好(さえきかねよし)
俺が弁当を食べて終えても昼休みはまだ三十分以上残っていた。 パフェまであと五時間目と六時間目の授業がある。…