バシリスク退治の正式判定から七日後（九久津がバシリスクと戦って十日後）。 　近衛は柱ヤキンを使用して以来、六…

　「私もそのときのことはなんとなく覚えてるよ。お姉辛そうにしてたなって」 　「あの日の私を救うとしたら望みはた…

その声のあとすぐに社長室のドアの前で人の息づかいが聞こえた。 　繰はもうすでに誰が訪ねてきたのかをはっきりと理…

　繰はヤヌダークとの話を終え差し迫った株主総会用の資料に目を通している。 　（ヤヌとの話からすこし頭の中を切り…

『あっ。ごめん。ちょっと電波が』 　ヤヌダークはようやく我に返ってありきたりな返事をした。 　「そ、そう。ヤヌ…

　『ヨルムンガンド』 　「ヨルムンガンド？　じゃあそのとき同系種の上級アヤカシ三体が同じ時期にゴビ砂漠に集合し…

　「ええ。堂流がモンゴルに飛ばしたのよ」 　『九久津堂流が？　どんな方法を使って』 　「排斥召喚はいせきしょう…

　「ど、どんな？」 　『それは大きなクレーター画像』 　「ク、クレーター画像？　ヤヌ。ぜんぜん話が見えないんだ…

　九久津がバシリスクを退治してから一週間。 　上級アヤカシの退治は世界共通の目的であるため上級のアヤカシが退治…

　「なにって。ただおまえと会話してるだけだよ？　それとも俺の焔が欲しいか？」 　「はっ？」 　「さっきの焔。喜…