-
第158話 痛みを背負う者
その声のあとすぐに社長室のドアの前で人の息づかいが聞こえた。 繰はもうすでに誰が訪ねてきたのかをはっきりと理…
-
第157話 朗報×悲報×吉報×凶報
繰はヤヌダークとの話を終え差し迫った株主総会用の資料に目を通している。 (ヤヌとの話からすこし頭の中を切り…
-
第156話 蛇の巨魁(きょかい)
『あっ。ごめん。ちょっと電波が』 ヤヌダークはようやく我に返ってありきたりな返事をした。 「そ、そう。ヤヌ…
-
第155話 ルビンの壺 ―錯視―
『ヨルムンガンド』 「ヨルムンガンド? じゃあそのとき同系種の上級アヤカシ三体が同じ時期にゴビ砂漠に集合し…
-
第154話 天才の足跡
「ええ。堂流がモンゴルに飛ばしたのよ」 『九久津堂流が? どんな方法を使って』 「排斥召喚はいせきしょう…
-
第153話 パズル
「ど、どんな?」 『それは大きなクレーター画像』 「ク、クレーター画像? ヤヌ。ぜんぜん話が見えないんだ…
-
第152話 ガールズトーク
九久津がバシリスクを退治してから一週間。 上級アヤカシの退治は世界共通の目的であるため上級のアヤカシが退治…
-
第151話 改悪する「悪」
「なにって。ただおまえと会話してるだけだよ? それとも俺の焔が欲しいか?」 「はっ?」 「さっきの焔。喜…
-
第150話 たゆたう悪
沙田が「国立六角病院」に来院する一日前。 フランスの某所。 大人が五人ほど縦横に両手を伸ばしてもまだ余裕…
-
第149話 蒼褪めた夜
「九条先生。開けてもよろしいでしょうか?」 「はい。どうぞ」 「失礼します」 気を使って半分だけ顔をのぞ…