-
第28話 鬱憤
俺が「六角第三高校さんこう」にいってからもう数日経ってるのにそれ以降校長に会うことはできなかった。 水を打っ…
-
第27話 あの日見た青空の「雨」
俺はまるで背骨を引き抜かれたようによろよろして硬いコンクリートの上に尻もちをついた。 とたんに体中の力が抜け…
-
第26話 アイアム「シシャ」
「それは彼女が説明いたします。私は席を外しますのでここで少々お待ちください」 仁科校長は俺に一礼してから…
-
第25話 披瀝(ひれき)
俺がつい一ヶ月前まで在籍していた「六角第三高校」俺は今その屋上にいる。 昨日校長にいわれたから、さっそく放課…
-
第24話 上級アヤカシ 鵺(ぬえ)
林の中を駆けてきた繰と九久津毬緒の兄|九久津堂流《くぐつどーる》。 九久津堂流もまた九久津に似た美男子だった。…
-
第23話 チート
逢魔おうまが時、繰は校門に寄りかかりながら沙田のいなくなったバス停を感慨深くながめていた。 ただ、そこに疲労…
-
第22話 六角第三高校への帰還
「九久津くん。あとは私が話すわ」 アスファルトを弾く音の中から柑橘系の匂いと女の人の声がした。 「繰さん」…
-
第21話 七不思議の存在理由
「へ~じっさいはこんな造りだったのか。それで四階を隠す理由は?」 「四階はアヤカシの溜まり場になりやすいから…
-
第20話 三階建て校舎の四階フロア
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 『外から眺めた場合』 ■■■■■■■■■■■…
-
第19話 ポテンシャル
俺はあの怪奇体験をしたあと、いったん二年B組にーびーの教室に戻り帰り支度をして生徒玄関から出た。 いまだにな…