「ハン。適当にそれを使って戻ってこい!?」 　一条はハンが飛ばされていくはるか先に黒い直方体の物体を無数に出現…

一条も二条もハンも三者三様に前方の巨大なアヤカシの変化に釘付けだった。 　本来この三人が周囲の状況から注意をそ…

一条と二条のいい合いも自然と収まりふたりはハンに目を向けた。 　『地上からアンゴルモアを監視していた国際解析部…

雲の下から黒い物体がワイヤーもなくエレベーターのように迫りあがってきた。 　それは今、まさに一条と二条が座って…

　「けどよ、これだけでけー鋳型ができあがってもアンゴルモアの負力は他所よそに流れないんだな？」 　「一個体のア…

　「注射は注射って名前じゃなくて”痛てー”って形容詞にしてもいいと思うぞ」 　「なんなのその短絡的な発想は？」…

二条の足元にある小さな雲の切れ端が風になびく綿ごみのように小さく転がりはじめた。 　それと同じ現象があちらこち…

「ふ～ん。あの有名な見廻組みまわりぐみとね～」 　「それに壬生浪士みぶろうしたちともな」 　「……でも結局錦に…

　××××年　七月某日。　 　日本よりはるか南東にあるジーランディア大陸の上空、数キロ先でそれ・・は異形を象っ…

俺はシャワーを浴びて冷静になったところで洗面台の前に立った。 　頭の中も整理できて現状もなんとなくわかってきた…