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第354話 到着
山田がくるということで、俺とエネミーは大急ぎで三年カップルが散らかしていった体育の備品を一カ所に寄せて集めた。…
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第353話 アイシング
「熱っ!! 顔熱っ!! なにこれ!? 熱っ!! 顔、熱っ!! ぶはっ!!」 げほっ、ついでにむせる。 えっ…
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第352話 現場検証
「なにアルか? うちは悪くないアルよ。それより”せい”って声はなにアル?」 ただ今、俺は仰向けのまま現実逃避…
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第351話 追いバトン
新作『保健だより』を驚愕しながら読みこんでいるといつの間にか時間が経過たっていてエネミーひとりだけ息をきらせ…
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第350話 守塩(もりじお)
「えっ、な、なに?」 俺が答えると社さんはすこし呆れ気味だった。 あっ、外部の生徒であるエネミーが騒ぎす…
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第349話 【七不思議その三 段数の変わる階段】
「きちゃ・っ・た」 「おっ!? びびった」 俺が「中吊りの鉄(?)」になりかけているとエネミーはケンケンパ…
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第348話 鉄
「男ってのは最低だな」 よ、寄白さんの声。 な、なにげに寄白さんも三年生のリアルドキュメンタリーを視聴み…
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第347話 体育館裏の青春
寄白さんは案の定まだ学級日誌を書いていた。 それでいながら同時に『保健だより』まで広げている。 サイドテ…
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第346話 相談
――国立六角病院。 壁にある専用回線の電話が鳴った。 九条はすぐに呼び出し音に反応して受話器をあげ…
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第345話 出勤
戸村伊万里は早朝から六角中央警察署の六波羅班の部屋にいた。 若い女性警察官は恐縮しながら戸村伊万里の前に立ち…