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第290話 多忙
アスを送りだした只野はふたたび診察室に戻り、カーテンのうしろから沙田を診察みたときに使ったホワイボードをガラガ…
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第289話 idol ―明日(あす)―
視線が宙を彷徨う。 カラースケルトンのムシピンで壁に貼られているのは家庭用プリンタで印刷した新聞や雑誌のコ…
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第288話 idol ―痩身(そうしん)―
電子機器が禁止の院内で若い女の子が持っているスポーツ新聞の見開きには、赤で囲まれた黄色い文字の「啓清芒寒けいせ…
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第287話 鬼手仏心(きしゅぶっしん)
「じゃあ?」 「人はどうして花を飾るんでしょうか?」 戸村は急に話の筋を変えた。 九久津はまるでその言…
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第286話 禍事(まがごと)
鈴木先生は若干慌てたように二年B組にーびーの教室を出ていった。 ちょっと話すぎたってやつか。 すぐに一時…
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第285話 生徒
繰は午前零時を越えてもまだ仕事をつづけていた。 それでも容赦なく時間は過ぎていく。 (ここのところ寝不足だか…
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第284話 アニメトーク
「ここでメイリオですかー!! 妹殿。こ、これはプロの手際ですぞー!! 三か月前の『保健だより』を踏襲つぎながら…
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第283話 深夜アニメ『中華ファンタジー・異世界ガンマン』
俺は寄白さんとの電話を終えてから、なんとなく早朝あさのお礼をと思って社さんにメールをした。 間違ってもここで…
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第282話 輪廻の分岐点
五摂家のことを調べ終えて今日の深夜のために力を蓄える。 おっ!? こんな時間なのに寄白さんから連絡が………
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第281話 安否
さすがの座敷童も鷹司のその行為に驚きを覚え、興味の対象を逸らすようにテレビのリモコンをとった。 「ん、これか…