俺は驚きながらも、ただ弱った寄白さんをながめるしかできなかった。 　だけど体がひとりでに動く、俺は危険を承知で…

俺と校長が四階に着くともうすでに戦闘たたかいは始まっていた。 　当然だ、寄白さんと九久津はこの異変に誰より早く…

「六角第一高校」四階。 　真野絵音未は黒い蜃気楼のようになってそこに居た。 　全身の表面に凹凸おうとつはなくた…

「あの九久津毬緒こ。毎日バカみたいに健康食品を口にしてるでしょ？」 　 　「えっ、あっ、はい。なにかしら食べた…

「うん、そう。ここ数日私が学校を不在にしていたのは六角第四高校の工事現場につきっきりだったからなの……」 　 …

「六角市の市立高校それぞれのエンブレムが五芒星なのは知ってる？」　 　「はい。当然知ってますよ」 　そう俺が今…

「はい。まず僕がどうして六角第一高校ここに転校することになったのかから教えてください？」 　「真野絵音未が六角…

繰は慌てて目の前のクリアブルーのペン立てを横へとずらした。 　ペン立ての中で数本のボールペンがグラグラと揺れて…

昨夕きのうはモナリザとの死闘だった。 　あんな経験をしたけど俺は怖気づいたわけじゃない。 　逆だった……もっと…

寄白さんはモナリザの手前でのけ反ると瞬時に踵きびすを返した。 　モナリザの体からは砂鉄みたいに黒くて細かいなに…