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第304話 弱音(よわいことば)
Ⅲドライを解除して、十字架のイヤリングを手に社さんと寄白さんのところに向かう。 といっても俺の目と鼻の先だ…
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第303話 視覚の死角
「さ、沙田くん。あなた危ないわ」 社さんにすこし怒られた。 まあ、こうなることはわかってた。 …
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第302話 「水鏡の虚像」と「影のドッペルゲンガー」
「じゃあこれからのことを詳しく説明するわね?」 「うん」 「沙田くんが見る予定のスーサイド絵画の虚像が右に…
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第301話 反撃の狼煙(のろし)
こんな状況だ。 その女の人も呆気にとられていて、手首に当ててるナイフのことも忘れたようだった。 こういう…
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第300話 スーサイド絵画
よし!! 絵の真正面から捕いけた。 俺がやったのにやってないような気がする。 まあ、Ⅲドライなんだから…
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第299話 六畳間(ろくじょうま)の棺(ひつぎ) モノローグ ―川相憐(かわいれん)―
突然、台風で仕事が休みになった。 予期していなかったちょっとした休日に、表面張力で耐えていた私の我慢が溢れだ…
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第298話 作戦
「な、なんなの、あなたたち? どうやってここにきたの」 突然、現れた俺たちに驚いてる。 そりゃあそうだろ…
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第297話 誘い
ヴェートーベン、いや、ベートーベンも神童なんていわれていた。 けど、じっさいは無名の音楽家から始まって死後…
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第296話 呼び名
不可逆ってもう、二度と戻らないことだよな。 けど因果の組紐ってなんだ? どういうことだラプラス? ――クロ…
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第295話 美子の友だち
終わり? 終わりなのか? でも九久津のいってたとおりだな。 あのブラックアウトしたモナリザの出現は、忌具で…