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第74話 気づかい
おっ、うわっ!? 俺と寄白さん廊下に出た瞬間だった。 二年B組のうしろドアの前に目の周囲を薄っすらと腫らし…
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第73話 翌日
俺はぜんぜん眠れずにいつもよりも早く目を覚ました。 今日にかぎっていつもの朝のような、あのあとを引くよう…
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第72話 救偉人(きゅういじん)
「わしはその追加報告を知らせにきたんじゃよ」 教育委員長はなにかの試験の合否でも発表するように、ひょうひょう…
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第71話 接近
「寄白校長」 すこし大きめの頭が部屋の中をのぞきこんできた。 それは羽織袴はおりはかまを着たどこかのおじい…
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第70話 ルーツ継承
「彼女。ヤヌダークっていうんだけどね。彼女のファーストルーツはジャンヌ・ダルクなの」 俺も校長のスマホを見る…
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第69話 Bランク情報
「でも沙田くんは御名隠しであるかぎり、どこかでファーストルーツには辿りつくはずなんだけど」 「ファーストル…
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第68話 幻のがしゃ髑髏
俺は今市役所の小会議室にいる。 九久津の家から六角駅まで戻ってきて、そこから校長に今日の報告をしようと市役所…
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第67話 魔鏡(まきょう)
【フキノトウの三階で摘んだ天然のラワンブキの果肉入りカプセル~ミント味~】 座敷童はそんなラベルの貼られ…
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第66話 小さな守り神
こんなに早く預言の書が、げ、現実になるなんて……終わりの始まり。 つ、詰んだ!? ヤベー!! パンド…
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第65話 パンドラの匣
九久津はそういってトコトコ木製の棚まで歩き、そこに雑然と横たわっていた壺を手にとった。 どうやら陶器製の壺の…